Chemi-Globe(ケミグローブ)

2023年2月7日2 分

ベンジンとは

 ベンジンというと、染み抜き剤やカイロの燃料として使用されたことがある方もいるのではないでしょうか。しかし、単にベンジンと言っても、「ベンジン」、「Aベンジン」、「カイロベンジン」など色々な名称で販売されています。そこで、今回は「ベンジン」とは何かについて簡単に説明したいと思います。

 ベンジンというのは、原油から精製された透明の液体で炭化水素の混合物です。用途や地域によって呼び方が違っていたり、JISでも規定されています。

JIS規格

<工業ガソリン>

 一般にベンジンと呼ばれているのは、工業ガソリンの一種です。

工業ガソリンは、JIS 規格に規定されており、1号(ベンジン)、2号(ゴム揮発油)、3号(大豆揮発油)、4号(ミネラルスピリット)、5号(クリーニングソルベント)の5種類に分類されています。

 このベンジンは白ガソリンとも呼ばれ、沸点が30℃~150℃の透明の液体です。

<石油系溶剤(試薬)>

 一方、ベンジンは試薬としてもJISで規定されています。JIS規格では、石油系溶剤(試薬)として、石油エーテル、石油ベンジン、リグロインの3種類が規定されています。このうち、石油ベンジンは、沸点が50℃~80℃で、ノルマルヘキサンやイソヘキサンなどの混合物です。

ベンジンの用途

 ベンジンは、きものや洋服のシミ抜き剤、シールはがし、マジック落とし、カイロ用の燃料、機械等の脱脂洗浄剤として使用されており、1本あると便利な溶剤です。

 しかし、ベンジンは石油から作られているので、とても燃えやすく、扱いには十分な注意が必要です。また、揮発性が高いので、空気中に広がりやすく、しっかり換気をすることも必要です。

ベンジンは、危険な一面もありますが、便利なものなので、注意書きなどをよく確認して、正しく使いましょう!

当社では、「ベンジン」、「Aベンジン」として販売しています。染み抜きや脱脂剤としてご活用ください。

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